高齢社長の暇つぶし相手にされる

下請仕事にしがみつくのは危険 高齢社長の暇つぶし相手

仕事を創る方にならないとと考え提案営業を始めたばかりのことです。
ある会社の社長から、渋谷の宮益坂の途中にある3階建てのビルを持つ
社長を紹介してもらいました。

任せられる社員がいないんだ、「手伝ってくれ!」と言われて

古いですが持ちビルとのこと。
それに、昔はTVコマ―シャルもしていた会社ということです。
業種的に、若い人がやりたがらない仕事なので社員が高齢化していて
この先の見通しをたてられない、何とか一緒に考えて欲しいということです。

当時、まだ若かった私としては
コンサルタントへの最初の一歩だと考えました。
ここで頑張って成果を出してレベルアップしよう!

何て考えていました。

私自身、30代前半です。
SE(システムエンジニア)として、顧客を訪問してシステム化の要望を取材して
システム設計をしてプログラマーに開発を依頼して納品まで進めていました。
進捗管理や顧客との調整なども得意でした。

システム関係の仕事はできるけれど...
コンサルタントとしての動きはしたことがありません。
でも、何の確証も経験も無く「できる!」と思い込もうとして取り組みました。

社長と打ち合わせをして、期待に応えられるように一生懸命に話を聞きました。
一言一句聞き漏らすまいとメモしました。

頑張ったのですが、上手くできるはずもなく...

当時も新潟の自宅を事務所に仕事をしていました。
渋谷で打ち合わせをするために出張し自宅に帰って企画書を作成しました。
 ・優秀な社員を採用する方法は
 ・社員を育てる仕組は 
 ・どうやって営業して取引先を広げるか
などなど...
せっかくのチャンスと考え、たくさんの本を買い込んで勉強して
頭でっかちな内容で企画書を作って渋谷に打ち合わせに行きます。

当然こと、上手くいいくはずもなく...
何度も、打ち合わせて翌週、また企画書を持って渋谷に行く
と言うことを繰り返していきました。

30年たった今でも、難易度の高いテーマです。

当時の私では、上手く行くはずもありません。

打合せのたびに新しい内容が出てきて、前に打ち合わせたことと
矛盾することが出てきます。
4回、5回と繰り返すと若い私も疲れてきます。
一回東京へ行くと交通費・宿泊費などで約3万円ほどかかります。
その上、売上の見通しも立ちません。

もう止めよう~と考えると、「池田君、飲みに行こう」と
三軒茶屋の飲み屋さんに連れていかれて「頑張れ!」と言われます。
若かった私は、もうひと頑張りしようとなりますが...

背伸びのし過ぎはダメですネ

まあ、テーマの難易度が高く当時の私には無理でした。
後から冷静に考えると、年寄り社長の暇つぶしだったんだろうな~が結論です。
自分ではできると思っていても、背伸び・妄想だったんです。
SEとして、生意気に「できる!」と背伸びしても、できない物はできません。
成長には、背伸びは必要ですが背伸びのし過ぎは禁物です。

自分の出来る範囲はどこか!
冷静に、自分の実力を評価することが必要でした。

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