営業になると、どうやって営業先を広げようかと悩みます。
異業種交流会に参加したり、自分で勉強会を主催したりします。
でも、なかなか上手く行きません。
そこで、いろいろ試すことになります。
良くあるのが「強み」を持ち寄って協力しよう
異業種交流会などで出会って仲良くなった人と、
お互いに「強み」を持ち寄って共同で何かやろう!
という話が持ち上がりがちです。
実際に、一緒にチラシを創ったり
勉強会を開催したりしましたが..
これがホント上手く行かない。
一緒に頑張ろうと飲んで話すまでは良いのですが、
具体的に動き出すと粗が見えてきます。
自分は「強み」と思っていても
市場と言うか、世間一般で「強み」と認識してもらえるかが疑問です。
例えば社労士をやっている人が、
自分の「強み」は社労士としての経験と言っても、
社労士の資格を持っている人はたくさんいます。
その有資格者の中での競争が起こります。
資格を持っているだけでは「強み」と言えません。
持っていない人との競争に勝てるだけです。
他の例では、営業支援を仕事にしている人が参加してきます。
見込客を見つけてくる仕事をしている人が参加してきます。
でも、本当に営業支援できるなら見込客を見つけられるので
みんなで協力して頑張ろう!なんていう会には参加しないはずです。
私の例で言えば...
昔から図解を使って企画書を作ったり、マニュアルを作ったりしていました。
私の「強み」は図解ですと言っても、一般には通じません。
図解って機能なので図解と言っても、一般には伝わりません。
それで苦労しました。
当時は、私もみんなも若く実績も実力もありません。
気持ちだけは先に進んでいるんですが...
こん連中が、何人も集まったところで、という所です。
弱い人が集まっても、お客のこない商店街のようなもの
田舎には、シャッターが下りたお店がたくさんある商店街があります。
人通りが、すごく少ないのが現実です。
残っているお店が続けられているのは、お店の奥が自宅です。
店舗が自前なので固定費が低く、業績が悪くても続けられるのです。
売れない商店ばかりが集まった商店街に行く理由はありません。
歩いていても魅力的なお店もありません。
どんどんじり貧になって行くだけです。
売れない自営業者が集まっても、それと同じです。
集客力が無い人が、何人集まっても期待通りに集客できません。
お互いの、お客さんを当てにしているだけです。
当然、上手く行きません。
あっという間に、仲間割れしたり関係解消となります。
必要なことは、自分の商品力の強化
売れない人、魅力のない人が何人集まっても上手く行かないのです。
最も必要なことは、
・自分の商品力の向上
・商品の打ち出し方の向上
の2つです。
自分の「強み」を軸にした商品を作っていくことです。
「強み」は、競争力の土台となります。
弱いと、興味を持ってもらえません。
商品が弱いと、人間関係の濃いところには売れるでしょうが
広く営業を拡大していくことはできません。
買ってもらったところも、継続してくれません。
同じ品質なら安いところへ、もっと高品質の商品へと移っていきます。
最近は、マーケティングばやりですが、
商品力が弱いとマーケもできません。
「強み」を意識しない営業活動は...
自分の「強み」をしっかり打ち出した商品化ができていないと、
安売りして、頑張るしかありません。
まさに「汗の量」で勝負です。
長時間労働は、麻薬です。
朝から深夜まで「自分は頑張っている」と自分に言い訳しながら
ただただ、これまでやってきたやり方で長時間頑張ります。
上手く行かないのが分かっているのですが...
自分の頑張りが足りないと思う方が楽だから、
「もっと良いやり方があるのでは?」と考えないで、ただただ頑張ります。
その上、安売りして懇願します。
それが営業だと思い込んでいる部分もあります。
そして成果が上がらない。
心と体とお金を消耗していくだけです。
「考える」と言う行為は苦しいんです。
今の自分を否定する、根本から考え直すということは
考えても考えても簡単に結論は出ません。
3日間籠って考えても成果が出ないと罪悪感が募ります。
目の前の作業に逃げ込んだ方が楽なんです。
「自分は、頑張っている」と自分に言い訳して。
自営業で活躍しようとしたら、最も重要な事は商品力です。
商品力を強化しましょう。
そこからです。