不得意なことをやったらダメ

不得意なことをやったらダメ

独立して間もない頃、
私はフリーのシステムエンジニア(SE)として活動を始めました。
バブル崩壊前の、景気が良かった時期、私の仕事は順調そのものでした。
案件は次々と舞い込み、楽しく忙しく過ごしていたことを今でも鮮明に覚えています。

池田さん、プログラマー派遣してよ

ある日、取引先の企業から連絡がありました。
「プログラマーいない? いたら派遣してほしい!」と言われたのです。

その会社は、開発案件をたくさん抱えていました。
でも、なかなかプログラマーが集まっていないということ。
私にとって、これはチャンスです。

あちこちの現場で会った若いプログラマーに声をかけて見ました。
すると、ちょうどタイミングよく近々に空くとのこと。

まだ、若く経験も浅いですが、
取引先に確認すると、OKとのこと。
派遣することになりました。

私としては、この一人を足掛かりに
派遣するプログラマーを増やして事業化していこうと...
どんどん妄想が膨らんでいきます。

派遣すると..いろいろと

私が派遣した若いプログラマーは、はじめは意気込んでいました。
一生懸命やってもっと実力をつけたい、もっと守備範囲を広げたいと
未来の自分を語っていました。
そのための応援は惜しまないよ、だんだんステップアップする
道筋をつけていくよと約束していたのですが..

でも、次第に不満が出てきます
 ・納期に追われて残業ばかり
 ・派遣先の上司が細かすぎる
 ・質問しても分かりやすく教えてくれない
などなど、初心者プログラマーなら通る道です。

私は、何度も会って話しサポートしようとしましたが、
結局のところ、愚痴を言うだけで何も前にすみません。

努力して実力をつけないと解決しないのです。
でも、同じような愚痴を繰り返します。

このまま続けてはダメだと感じました。
きっとどこかで、取引先とトラブルを起こす。
早めに決着をつけないと..

そこで、派遣契約の期間で終了で彼とも関係をお終いにしました。

不得意なことは、やったらダメ

私にとって、何が不得意かと言うと...
やる気が無い人を、やる気にさせるということです。

「やる気が無い人を、やる気にさせることです。」
自分がどれだけ頑張っても、
人を動かすことは本当に難しいと感じました。

やる気がない人をやる気にさせようとすると、
時間もエネルギーもかなり無駄に消耗してしまうんです。
とても無駄な努力でした。

「やる気」何て、自分でだすもの人に何とかしてもらうものではない!
と自分の中で結論が出ました。

システム開発など複数の人が必要な場合は、
その仕事のテーマごとに
プロジェクトを組んで「仕事・納期・お金」で契約して
仕事が終わったら関係も終わり。

その時々で、お互いに責任をもって仕事に携わるが一番。

これ以降、仕事をするときは一人。
もう社員を雇うとか、一切考えることはなくなりました。

不得意な事、やりたくない事をやったらダメです。
自分の得意なこと、やりたいことに集中すべきです。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA